ジョークボックス
漫才「女優とデート」
「君には内緒にしていたんだけど」
「内緒だなんて水臭いなあ」
「これ今ここで言っていいかどうか、はっきりわからないんだ」
「なんだよ勿体つけて」
「実は先週、女優とデートしたんだ」
「ええ! 女優の彼女できたんか」
「そうとも言えるしそうとも言えないんだ」
「どういうこと」
「テレビで『女優を彼女にしてデートしよう』って企画がってね」
「それで」
「応募して、当選してしまったんだ。それもデートはプライベートで」
「良かったじゃないか。それが縁で付き合うことになるかもしれない」
「まあそこまで良かったんだが、ぼくが芸人だということが途中でバレてしまった」
「でもいいじゃないか。デートできるんだから」
「それがね。その女優が、ドッキリの仕掛け人をやりたいって言い出したんだ」
「何だか、悪い結末が見えてきた」
「ぼくは何も知らない一般の人で。途中で芸人ということがバレて、ドッキリにしてしまうという企画になってしまうんだ」
「面白そうじゃないか」
「本当はその女優の性格いいんだけど、超悪の女優の設定で、ぼくに嫌味なことばかり言うんだ」
「その女優の役するから、ここで再現してみよう」
「もう一度経験するなんて嫌だよ」
「デートはプライベートじゃなくて、番組企画になったんだろう。番宣になるよ」
「それもそうだね」
「遅いわねえ(時間を気にする)」
「あ、ゴメン。電車2本乗り遅れて」
「1本じゃねえのかよ」
「ガラの悪そうな女優だね。あのときの女優にそっくり」
「今日のおごりはあんただからね。収入二桁違っていても、デートの支払いは男と言うルールが有るの」
「まあ最初はしょうがないな」
「しょうがないとは何よ。あんた誰とデートしていると思っているの」
「あのう、そのあんたはやめてもらっていいですか?」
「あんたじゃないならお前か」
「名前で呼んでほしい」
「何を、貴様」
「悪女の役演じているんでしょ」
「悪女を地で行って何が悪いの」
「ファンはそう思っていないから。男勝りの悪女は、みんなお芝居だと。トーク番組でても清楚でおしとやかじゃないですか」
「あれこそ芝居に決まってるじゃない」
「あのギャップが魅了的だったのに。せっかくデートできたの幻滅しました。ぼくのあこがれを返してください(泣)」
「テッテレー。ドッキリでした。ごめんなさいね。次の映画の番宣にやってきました」
「はじめから教えてくださいよ。ぼくも仕掛けられたふりして、合わせてやりますから」
「ぼくは最初から知っていたよ」
「な、何? 君も仕掛け人だったの」
「天国から地獄に突き落とすのが、ドッキリなんだから」
「テッテレー。何でぼくが言うの。やめさしてもらいます」
参考:漫才「女優とデート」
ジョークボックス
漫才「女優とデート」
「君には内緒にしていたんだけど」
「内緒だなんて水臭いなあ」
「これ今ここで言っていいかどうか、はっきりわからないんだ」
「なんだよ勿体つけて」
「実は先週、女優とデートしたんだ」
「ええ! 女優の彼女できたんか」
「そうとも言えるしそうとも言えないんだ」
「どういうこと」
「テレビで『女優を彼女にしてデートしよう』って企画がってね」
「それで」
「応募して、当選してしまったんだ。それもデートはプライベートで」
「良かったじゃないか。それが縁で付き合うことになるかもしれない」
「まあそこまで良かったんだが、ぼくが芸人だということが途中でバレてしまった」
「でもいいじゃないか。デートできるんだから」
「それがね。その女優が、ドッキリの仕掛け人をやりたいって言い出したんだ」
「何だか、悪い結末が見えてきた」
「ぼくは何も知らない一般の人で。途中で芸人ということがバレて、ドッキリにしてしまうという企画になってしまうんだ」
「面白そうじゃないか」
「本当はその女優の性格いいんだけど、超悪の女優の設定で、ぼくに嫌味なことばかり言うんだ」
「その女優の役するから、ここで再現してみよう」
「もう一度経験するなんて嫌だよ」
「デートはプライベートじゃなくて、番組企画になったんだろう。番宣になるよ」
「それもそうだね」
「遅いわねえ(時間を気にする)」
「あ、ゴメン。電車2本乗り遅れて」
「1本じゃねえのかよ」
「ガラの悪そうな女優だね。あのときの女優にそっくり」
「今日のおごりはあんただからね。収入二桁違っていても、デートの支払いは男と言うルールが有るの」
「まあ最初はしょうがないな」
「しょうがないとは何よ。あんた誰とデートしていると思っているの」
「あのう、そのあんたはやめてもらっていいですか?」
「あんたじゃないならお前か」
「名前で呼んでほしい」
「何を、貴様」
「悪女の役演じているんでしょ」
「悪女を地で行って何が悪いの」
「ファンはそう思っていないから。男勝りの悪女は、みんなお芝居だと。トーク番組でても清楚でおしとやかじゃないですか」
「あれこそ芝居に決まってるじゃない」
「あのギャップが魅了的だったのに。せっかくデートできたの幻滅しました。ぼくのあこがれを返してください(泣)」
「テッテレー。ドッキリでした。ごめんなさいね。次の映画の番宣にやってきました」
「はじめから教えてくださいよ。ぼくも仕掛けられたふりして、合わせてやりますから」
「ぼくは最初から知っていたよ」
「な、何? 君も仕掛け人だったの」
「天国から地獄に突き落とすのが、ドッキリなんだから」
「テッテレー。何でぼくが言うの。やめさしてもらいます」
参考:漫才「女優とデート」
ジョークボックス