ジョークボックス「宝くじ大当たり」
町を歩いていたら、ふと宝くじの看板が目に入った。これも何かの縁だろうと、10枚買って帰った。もし当たったら何をしようか、何を買おうかと考えていたら、だんだん当たった気分になってきた。仕事中もそのことをつい考えてしまう。
「おい、何ボーとしてるんだ。ちゃんと仕事しろよ」
と同僚から注意される。
家に帰ったら帰ったらで、マンションでも購入しようかと、毎晩不動産のチラシをチェックする。この福を独り占めしてはいけないんだと、周りの人にも分けてあげようと思った。
「えーと、この人にはこの額を、・・。いや待てよ。こっちの人と同じ額でいいかなあ」
と夜が明けるまで、賞金の分配リストの内容を検討した。
さあ、いよいよ当選番号の発表です。その発表を聞いて愕然とした。はずれの宝くじを握り締めて、
「この1ヶ月俺は何をしていたのか」
と反省するばかり。
そんな落ち込んだ気分で、今日も出社した。
「おい、どうしたんだ。浮かない顔をして」
「何でもないよ」
「うれしそうな顔をしているときは、仕事がはかどらなくて、落ち込んだ顔の方がはかどるね」
「今のこの俺の気持ちわかる?」
「わからない」
「いつか、おまえ、浴びるほど酒が飲みたいって言ったじゃないか。高いものいっぱい注文して、財布の中身を心配しないで飲みたいって。この俺と」
「確かに言ったよ」
「そのチャンスを逃したんだ。どうして喜んでいられるんだよ」
「まあまあ、今日帰りに一杯やりながら、話の続きを聞かしてくれよ」
「わかってないなー」
参考:ジョークボックス「宝くじ大当たり」
ジョークボックス
町を歩いていたら、ふと宝くじの看板が目に入った。これも何かの縁だろうと、10枚買って帰った。もし当たったら何をしようか、何を買おうかと考えていたら、だんだん当たった気分になってきた。仕事中もそのことをつい考えてしまう。
「おい、何ボーとしてるんだ。ちゃんと仕事しろよ」
と同僚から注意される。
家に帰ったら帰ったらで、マンションでも購入しようかと、毎晩不動産のチラシをチェックする。この福を独り占めしてはいけないんだと、周りの人にも分けてあげようと思った。
「えーと、この人にはこの額を、・・。いや待てよ。こっちの人と同じ額でいいかなあ」
と夜が明けるまで、賞金の分配リストの内容を検討した。
さあ、いよいよ当選番号の発表です。その発表を聞いて愕然とした。はずれの宝くじを握り締めて、
「この1ヶ月俺は何をしていたのか」
と反省するばかり。
そんな落ち込んだ気分で、今日も出社した。
「おい、どうしたんだ。浮かない顔をして」
「何でもないよ」
「うれしそうな顔をしているときは、仕事がはかどらなくて、落ち込んだ顔の方がはかどるね」
「今のこの俺の気持ちわかる?」
「わからない」
「いつか、おまえ、浴びるほど酒が飲みたいって言ったじゃないか。高いものいっぱい注文して、財布の中身を心配しないで飲みたいって。この俺と」
「確かに言ったよ」
「そのチャンスを逃したんだ。どうして喜んでいられるんだよ」
「まあまあ、今日帰りに一杯やりながら、話の続きを聞かしてくれよ」
「わかってないなー」
参考:ジョークボックス「宝くじ大当たり」
ジョークボックス
ジョークボックス「投票券宝くじ」
何でも最近外国で巨額の宝くじを当てた人がいるらしい。こんなのはどうだろう。投票所で投票すると半券をもらえて、それが宝くじになっている。もっと投票率が上がるのではないだろうか。今からすぐ準備すれば間に合うかもしれない。次期選挙の投票券に宝くじを付けてみては。
投票に行かない人にも、それなりの経費がかかっている。その経費の一部を当てて当選の金額にする。無駄な経費が有効に使われる。そうなると運のいい支持政党に票が集まるかもしれない。また運のいい立候補者に票が集まるかもしれない。マニフェストには、「わが党は、運がよくてここまでやってきました」とか、立候補者の履歴に「わたしは、高額当選を度々しました」なんて書いてあって、「選んでくれた有権者に運をお裾分けします」なんて。
勝利した選挙対策委員長が、その日の選挙の当りくじを引く。誰が当選したかより、当選番号の方が、その晩のテレビ速報がみんな気にかかる。「10年間1度も選挙権を使わなかった人は、もう選挙権は与えません」なんてニュースが流れるものだから、1等の1億円がもう一生涯当らないことを知って悔しがる有権者がいたりして。
宝くじのばら撒きと揶揄されながらも、投票券の有効利用を考えてみる。とにかく最近夢を見ることが多い。体を使っているというより頭を使っていて、すぐ疲れる。寝る子は育つのごとく、複雑にシナプスが連結作業をしているのかもしれない。
参考:ジョークボックス「投票券宝くじ」
ジョークボックス
何でも最近外国で巨額の宝くじを当てた人がいるらしい。こんなのはどうだろう。投票所で投票すると半券をもらえて、それが宝くじになっている。もっと投票率が上がるのではないだろうか。今からすぐ準備すれば間に合うかもしれない。次期選挙の投票券に宝くじを付けてみては。
投票に行かない人にも、それなりの経費がかかっている。その経費の一部を当てて当選の金額にする。無駄な経費が有効に使われる。そうなると運のいい支持政党に票が集まるかもしれない。また運のいい立候補者に票が集まるかもしれない。マニフェストには、「わが党は、運がよくてここまでやってきました」とか、立候補者の履歴に「わたしは、高額当選を度々しました」なんて書いてあって、「選んでくれた有権者に運をお裾分けします」なんて。
勝利した選挙対策委員長が、その日の選挙の当りくじを引く。誰が当選したかより、当選番号の方が、その晩のテレビ速報がみんな気にかかる。「10年間1度も選挙権を使わなかった人は、もう選挙権は与えません」なんてニュースが流れるものだから、1等の1億円がもう一生涯当らないことを知って悔しがる有権者がいたりして。
宝くじのばら撒きと揶揄されながらも、投票券の有効利用を考えてみる。とにかく最近夢を見ることが多い。体を使っているというより頭を使っていて、すぐ疲れる。寝る子は育つのごとく、複雑にシナプスが連結作業をしているのかもしれない。
参考:ジョークボックス「投票券宝くじ」
ジョークボックス