すてきな明日のために「語り部の必要性」
語り部のところに出向いて、お話を録音する。そして、テープ起こしをして出版をする。昔を語る人が少なくなっていく以上、それも致し方ないでしょう。しかし、文字になった言葉では、生きた言葉の響きが正確に伝わりません。その場で語られた声には、消えいく運命があるからです。テープに吹き込んだから大丈夫だと思われるかもしれませんが、言葉は生き物です。生きた言葉は、必然的にそこに存在しているのです。確かに、記録として残していくことも大事です。実際に語りを聞いて、それを後世に自分の言葉で伝えることをしないと、語り継ぐ命の灯火は消えてしまいます。
昨今テレビやビデオに頼って、子育てをしている親がいるようです。字が読めるのだから、絵本や童話を買い与えればいいんだという親も。「情操教育には、絵本が有用だ」と聞けば、それに飛びつくのも当然です。しかし、大切なのは、子どもが絵本の世界に入ったとき、そのとき親は何をしていたのかと言うことです。自分もその本を読むのならまだしも、推薦図書だからと与えっぱなしになっていないでしょうか? 字が読めることが大事なのではなく、一緒にその時間を共有することが大切なのです。親の言葉の響きを感じ取って、子どもは日々の安心を手に入れもするし、夢もまた見ることができるのです。
昔話や民話には、生きるための知恵がいっぱい詰まっています。お話しをたくさん知っていて、困ったという話しはありません。有名なイソップ物語のイソップさんには、たくさんのお話しを知っていたので、奴隷から解放されたという逸話があります。お話しは、その人の人生を大きく左右することだってあるのです。
お話しを聞けるということは、語り部の語りのうまさに乗せられて、想像力をかきたてられるものです。そこに自分にしか描けない絵を描き、自分にしか撮れない映画を撮るのです。それが、子どもが成長するに連れて、文学の小説や詩歌などを読むという力にもなります。読書の楽しさも知ることにもつながります。また、その言葉の豊かさが、自分の表現をサポートします。
絵本を、子どもが生まれてから読もうと思われているなら、胎児にも読んでください。胎児が最初に発達するのは、聴覚だといわれています。おかあさんには、胎児にも読んであげることをおすすめします。そのことが、我子への愛情も深めていくことにもなります。絵本を読んであげることは、子どものためだけではなく、自分自身がすばらし絵本やお話しに出会えるチャンスでもあるのです。そして、その感動を伝える語り部になることも、とてもすばらしいことなのです。
お話しの中に、童歌を入れると効果的です。リズムに乗って、次の展開に期待が膨らみます。言葉で綴る音の響きのなかに、音楽の響きを編み込めば、より一層記憶が確かになります。もちろん、語り部の表情や身振り手振りも、子どもたちに大きく影響をします。また、童歌は身近な言葉で歌われて、覚えやすいというのも特徴です。心地よく聞こえて、覚えやすいのが特徴です。口から口へ伝えられる歌とちょっとした動作が、その場を楽しくしてくれます。何度も同じ歌が出てくれば、すぐにおぼえて一緒に歌うことだってできます。一緒に歌えば、そこに共感と仲間意識というものが生まれます。音や言葉に対する感受性が、どんどん増していきます。
お年寄りは、時代の生き証人です。昔話や民話を話すときには、説得力が増します。地域の昔話を編纂するだけに終わらず、どんどん幼稚園や小学校に出向いて、語ってほしいものです。創作のお話しがだめだというわけではありません。昔から語り継がれたものは、時代に磨かれて、語れば語るほどに光り輝いていくものです。創作のお話も、これから語り継がれて、その純粋さを残しながら受け入れられていくでしょう。
大人の社会は、すぐ子ども社会に反映します。子どものときに、お話しを聞けなかった人は、今からでも遅くありません。たくさんのお話しを覚えて、人に語れるくらいになりましょう。そのことが、お話しのない子ども社会の隙間を、外堀から埋めていくことになります。大人と子どもが近づくきっかけになります。楽器や楽譜に頼ることなく、まずは喉にある"声"という楽器を奏でて、童歌や昔話を語り継ぐことが大切です。
さあ、お話の大海原に冒険にでかけましょう。不思議な出来事に出会いに行きましょう。気がついたら、小人達に縛られていたっていいじゃないですか。どんどん縛られましょう。お話しのとりこになったら、もう逃げられないのですから。
参考:すてきな明日のために「語り部の必要性」
すてきな明日のために
語り部のところに出向いて、お話を録音する。そして、テープ起こしをして出版をする。昔を語る人が少なくなっていく以上、それも致し方ないでしょう。しかし、文字になった言葉では、生きた言葉の響きが正確に伝わりません。その場で語られた声には、消えいく運命があるからです。テープに吹き込んだから大丈夫だと思われるかもしれませんが、言葉は生き物です。生きた言葉は、必然的にそこに存在しているのです。確かに、記録として残していくことも大事です。実際に語りを聞いて、それを後世に自分の言葉で伝えることをしないと、語り継ぐ命の灯火は消えてしまいます。
昨今テレビやビデオに頼って、子育てをしている親がいるようです。字が読めるのだから、絵本や童話を買い与えればいいんだという親も。「情操教育には、絵本が有用だ」と聞けば、それに飛びつくのも当然です。しかし、大切なのは、子どもが絵本の世界に入ったとき、そのとき親は何をしていたのかと言うことです。自分もその本を読むのならまだしも、推薦図書だからと与えっぱなしになっていないでしょうか? 字が読めることが大事なのではなく、一緒にその時間を共有することが大切なのです。親の言葉の響きを感じ取って、子どもは日々の安心を手に入れもするし、夢もまた見ることができるのです。
昔話や民話には、生きるための知恵がいっぱい詰まっています。お話しをたくさん知っていて、困ったという話しはありません。有名なイソップ物語のイソップさんには、たくさんのお話しを知っていたので、奴隷から解放されたという逸話があります。お話しは、その人の人生を大きく左右することだってあるのです。
お話しを聞けるということは、語り部の語りのうまさに乗せられて、想像力をかきたてられるものです。そこに自分にしか描けない絵を描き、自分にしか撮れない映画を撮るのです。それが、子どもが成長するに連れて、文学の小説や詩歌などを読むという力にもなります。読書の楽しさも知ることにもつながります。また、その言葉の豊かさが、自分の表現をサポートします。
絵本を、子どもが生まれてから読もうと思われているなら、胎児にも読んでください。胎児が最初に発達するのは、聴覚だといわれています。おかあさんには、胎児にも読んであげることをおすすめします。そのことが、我子への愛情も深めていくことにもなります。絵本を読んであげることは、子どものためだけではなく、自分自身がすばらし絵本やお話しに出会えるチャンスでもあるのです。そして、その感動を伝える語り部になることも、とてもすばらしいことなのです。
お話しの中に、童歌を入れると効果的です。リズムに乗って、次の展開に期待が膨らみます。言葉で綴る音の響きのなかに、音楽の響きを編み込めば、より一層記憶が確かになります。もちろん、語り部の表情や身振り手振りも、子どもたちに大きく影響をします。また、童歌は身近な言葉で歌われて、覚えやすいというのも特徴です。心地よく聞こえて、覚えやすいのが特徴です。口から口へ伝えられる歌とちょっとした動作が、その場を楽しくしてくれます。何度も同じ歌が出てくれば、すぐにおぼえて一緒に歌うことだってできます。一緒に歌えば、そこに共感と仲間意識というものが生まれます。音や言葉に対する感受性が、どんどん増していきます。
お年寄りは、時代の生き証人です。昔話や民話を話すときには、説得力が増します。地域の昔話を編纂するだけに終わらず、どんどん幼稚園や小学校に出向いて、語ってほしいものです。創作のお話しがだめだというわけではありません。昔から語り継がれたものは、時代に磨かれて、語れば語るほどに光り輝いていくものです。創作のお話も、これから語り継がれて、その純粋さを残しながら受け入れられていくでしょう。
大人の社会は、すぐ子ども社会に反映します。子どものときに、お話しを聞けなかった人は、今からでも遅くありません。たくさんのお話しを覚えて、人に語れるくらいになりましょう。そのことが、お話しのない子ども社会の隙間を、外堀から埋めていくことになります。大人と子どもが近づくきっかけになります。楽器や楽譜に頼ることなく、まずは喉にある"声"という楽器を奏でて、童歌や昔話を語り継ぐことが大切です。
さあ、お話の大海原に冒険にでかけましょう。不思議な出来事に出会いに行きましょう。気がついたら、小人達に縛られていたっていいじゃないですか。どんどん縛られましょう。お話しのとりこになったら、もう逃げられないのですから。
参考:すてきな明日のために「語り部の必要性」
すてきな明日のために
映画「ガリバー旅行記」2010
ニューヨークの新聞社で郵便係として働くガリバー。うだつのあがらない彼だが、旅行記者からバミューダ・トライアングルの取材を持ちかけられ、取材旅行に行く事に。しかしバミューダ沖で嵐に遭遇した彼は、中世風の衣装を着た小人たちが暮らすリリパット王国に流れ着く。一度は囚人として捉えられた彼だが、その体の大きさを活かして火災をチン火したり、敵国の襲撃を蹴散らしたりと、英雄として扱われるようになる。ところが次いで追放されてにたどり着いたのは巨人の国。
出演: ジャック・ブラック, ジェイソン・シーゲル, エミリー・ブラント, アマンダ・ピート
監督: ロブ・レターマン
ニューヨークの新聞社で郵便係として働くガリバー。うだつのあがらない彼だが、旅行記者からバミューダ・トライアングルの取材を持ちかけられ、取材旅行に行く事に。しかしバミューダ沖で嵐に遭遇した彼は、中世風の衣装を着た小人たちが暮らすリリパット王国に流れ着く。一度は囚人として捉えられた彼だが、その体の大きさを活かして火災をチン火したり、敵国の襲撃を蹴散らしたりと、英雄として扱われるようになる。ところが次いで追放されてにたどり着いたのは巨人の国。
出演: ジャック・ブラック, ジェイソン・シーゲル, エミリー・ブラント, アマンダ・ピート
監督: ロブ・レターマン