ストーリーテラー志願だれにも、ひとつやふたつお話しはあるものです。それを自分の言葉で語るだけでいいのです。語っているうちに、自分のものになってくるものです。最初から、語りのベテランはいません。どこで聞き手が反応するのか、どんな間を入れれば効果的なのか、はじめないことには、何もはじまらないのです。
楽器を使ってもいいのです。てぶくろ人形を使ってもいいのです。音楽家になろう、人形劇をやろうと思わなければ、だれでもストーリーテラーになれるのです。・・・ |
語り部の必要性語り部のところに出向いて、お話を録音する。そして、テープ起こしをして出版をする。昔を語る人が少なくなっていく以上、それも致し方ないでしょう。しかし、文字になった言葉では、生きた言葉の響きが正確に伝わりません。その場で語られた声には、消えいく運命があるからです。テープに吹き込んだから大丈夫だと思われるかもしれませんが、言葉は生き物です。生きた言葉は、必然的にそこに存在しているのです。確かに、記録として残していくことも大事です。実際に語りを聞いて、それを後世に自分の言葉で伝えることをしないと、語り継ぐ命の灯火は消えてしまいます。・・・
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民話の庭 こどもたちは、”庭で遊ぶ”と”公園で遊ぶ”のどちらを多く経験しているでしょうか。私の年代では、公園らしい公園がなかったので、”庭で遊ぶ”でしょうか。川や野山で遊ぶと言うことが、”外で遊ぶ”ということでした。だんだんそのような遊び場が少なくなって、大人たちは安全な公園を作りはじめました。そして、”外で遊ぶ”が、”公園で遊ぶ”に置き換わってきたように思います。・・・
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音の地図 まず、町の地図を作りましょう。そして、レコーダーを持って町の声や音を集めましょう。商店街では、そのお店独特の売り声を拾いましょう。駅では、印象に残ったアナウンスを拾いましょう。生活道路では、こどもの遊び声や近所の人たちの会話を集めましょう。学校に行って、授業中の声を拾いましょう。銀行に行きましょう。消防署でしばらく待機していましょう。ゲームセンターに行ってみましょう。神社の境内に行きましょう。病院に行ってみましょう。・・・
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