ョークボックス「拾得物」
「このバッグを拾ったんだね」
「はい。川で見つけました」
「あ、それなら漂流物になるから、役所にもって行ってください」
「拾得物は交番に届けるんじゃないんですか?」
「川にあったのなら、水難救護法にのっとり役所が処理します」
「川といっても水際に引っかかっていたんですよ」
「どれどれバッグの中を見てみましょう。100万円の束が入っている」
「二つ入っているから200万。山分けしますか?」
「だめだめ、警察学校でそんなこと習わなかった」
「じゃあ、どうするんです?」
「バッグはぬれているから、川にあったに間違いない。ということは、バッグは役所の管轄になる」
「はい」
「200万円はぬれていないから、川にあったとは言いがたい。これはこちらで処理します」
「ところで、半年たって持ち主が現れなかったらもらえるんですね?」
「あなたは、最初『バッグを拾った』とやってきました。200万を見つけたのは私です」
「え!?」
「半年後、あなたはバッグを、私は200万円を」
「そ、そんな」
「これも山分けです。バッグと200万の。あなたが望んだことです」
と、そこへあわてて交番に飛び込んできた人がいた。
「わ、わたしのバッグ届いていませんか? 誤って川に落としたんです」
「正直な人が、誠実な交番に届けてくれましたよ。よかったですね。」
「はい。お二人とも親切そうな人で、助かりました」
と、その人はバッグを持ち帰りましたが、交番の外で最初から盗み聞きしていた人でもありました。
参考:ジョークボックス「拾得物」
映画「オトシモノ」2006
出演: 沢尻エリカ, 若槻千夏, 小栗旬, 杉本彩, 板尾創路
監督: 古澤健
駅のホームで“オトシモノ”を拾った小学生の範子は、行方不明の友だちの男の子を見かけたと姉の携帯にメッセージを残して消えた。妹を探す奈々は、その子の家に向かい、錯乱状態の母親と異様な形相の少年を見て驚愕。一方、奈々のクラスメイトの香苗は彼氏が拾った“オトシモノ”のブレスレットが腕からはずれず困っていた。そんなとき、電車の運転士の久我は水無駅のトンネルで人影を発見。そのトンネルの秘密があった…。
ジョークボックス
「このバッグを拾ったんだね」
「はい。川で見つけました」
「あ、それなら漂流物になるから、役所にもって行ってください」
「拾得物は交番に届けるんじゃないんですか?」
「川にあったのなら、水難救護法にのっとり役所が処理します」
「川といっても水際に引っかかっていたんですよ」
「どれどれバッグの中を見てみましょう。100万円の束が入っている」
「二つ入っているから200万。山分けしますか?」
「だめだめ、警察学校でそんなこと習わなかった」
「じゃあ、どうするんです?」
「バッグはぬれているから、川にあったに間違いない。ということは、バッグは役所の管轄になる」
「はい」
「200万円はぬれていないから、川にあったとは言いがたい。これはこちらで処理します」
「ところで、半年たって持ち主が現れなかったらもらえるんですね?」
「あなたは、最初『バッグを拾った』とやってきました。200万を見つけたのは私です」
「え!?」
「半年後、あなたはバッグを、私は200万円を」
「そ、そんな」
「これも山分けです。バッグと200万の。あなたが望んだことです」
と、そこへあわてて交番に飛び込んできた人がいた。
「わ、わたしのバッグ届いていませんか? 誤って川に落としたんです」
「正直な人が、誠実な交番に届けてくれましたよ。よかったですね。」
「はい。お二人とも親切そうな人で、助かりました」
と、その人はバッグを持ち帰りましたが、交番の外で最初から盗み聞きしていた人でもありました。
参考:ジョークボックス「拾得物」
映画「オトシモノ」2006
出演: 沢尻エリカ, 若槻千夏, 小栗旬, 杉本彩, 板尾創路
監督: 古澤健
駅のホームで“オトシモノ”を拾った小学生の範子は、行方不明の友だちの男の子を見かけたと姉の携帯にメッセージを残して消えた。妹を探す奈々は、その子の家に向かい、錯乱状態の母親と異様な形相の少年を見て驚愕。一方、奈々のクラスメイトの香苗は彼氏が拾った“オトシモノ”のブレスレットが腕からはずれず困っていた。そんなとき、電車の運転士の久我は水無駅のトンネルで人影を発見。そのトンネルの秘密があった…。
ジョークボックス