口演童話「魔女のモア」
ある日、まじょの国のまじょが、大きな青いたまごを、見つけました。
たまごには、赤いほしのもようがあって、きらりと光りました。
まじょは、空とぶほうきに、たまごをつるして、もち帰りました。
いっしゅうかんご、たまごがわれて、大きな鳥の赤ちゃんが、生まれました。
まじょは、その赤ちゃんに、「モア」と言う名前をつけました。
赤ちゃんのモアは、まじょが本当のおかあさんだと、思っていました。
一年がすぎたとき、モアは、まじょのおかあさんより、大きくなっていました。
そして、モアが、三さいになったとき、
「おかあさんのように、空をとびたい」
と言いました。
まじょのおかあさんは、黄色いまほうのぼうを、モアにプレゼントしました。
まほうのぼうの先には、赤いほしがついていて、きらきらかがやいていました。
モアは、まだ、まほうのぼうのつかい方を、知りませんでした。
まじょのおかあさんは、自分のまほうのぼうを、ひとふりしました。
すると、黄色と青色が、くるくると回ったふくを、モアはきていました。
もういちど、まじょのおかあさんは、まほうのぼうを、ふりました。
こんどは、赤いとんがりぼうしを、モアはかぶっていました。
また、まじょのおかあさんは、まほうのぼうを、ふりました。
こんどは、赤い長ぐつを、モアははいていました。
モアは、まじょのおかあさんのまねをして、まほうのぼうを、ふりました。
すると、空とぶほうきが、出てきました。
まじょのおかあさんは、言いました。
「ほうきにまたがって、じゅもんをとなえてごらん」
「ホーキヨ、トベトベ」
ほうきは、とびませんでした。
「まじょのじゅもんは、さかさまじゅもんよ。
さかさまに言うと、ちゃんとかなって、ちゃんと言うと、さかさまにかなうの。
おちついて、もういちど、となえてごらん」
モアは、ゆっくりと、じゅもんをとなえました。
「ベト、ベト、ヨ、キーホ」
すると、空とぶほうきは、ゆっくりとうきあがり、モアをのせて、とんでいきました。
モアのおかあさんも、ほうきを出して、モアをおいかけました。
モアとまじょのおかあさんは、ならんでとびました。
「おかあさん。もういちど、じゅもんをとなえてもいい?」
「いいわよ。でも、いいことにつかうのよ」
モアは、じゅもんをとなえました。
「レーナ、ニ、シタワ、ナキスイダ」
モアは、まじょに生れて、よかったと思いました。
まじょのおかあさんは、モアの本当のおかあさんになれたと、思いました。
参考:口演童話「魔女のモア」 カラオケ練習「Let it be」上々颱風
口演童話
魔女の宅急便
監督: 宮崎駿
魔女の子は、13歳になると一人前の魔女になるために1年間の修行に出なければなりません。黒猫ジジを連れて父母のもとを旅立ち、海辺の町コリコを修行の場に選んだキキは、親切なパン屋のおかみ・おソノさんのすすめで、唯一使える魔法である、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして“お届け屋さん"の仕事を始めます。日々の仕事に励む中で、女子画学生のウルスラや、空を飛ぶことを夢見る少年トンボと友達になり、少しずつ町での生活に慣れていくキキ。しかし、熱を出して仕事を休んだ翌日、キキは自分の空を飛ぶ能力が弱まっていることに気づきます。はたしてキキは“お届け屋さん"の仕事を続け、この町で暮らしていくことが出来るのでしょうか。
ある日、まじょの国のまじょが、大きな青いたまごを、見つけました。
たまごには、赤いほしのもようがあって、きらりと光りました。
まじょは、空とぶほうきに、たまごをつるして、もち帰りました。
いっしゅうかんご、たまごがわれて、大きな鳥の赤ちゃんが、生まれました。
まじょは、その赤ちゃんに、「モア」と言う名前をつけました。
赤ちゃんのモアは、まじょが本当のおかあさんだと、思っていました。
一年がすぎたとき、モアは、まじょのおかあさんより、大きくなっていました。
そして、モアが、三さいになったとき、
「おかあさんのように、空をとびたい」
と言いました。
まじょのおかあさんは、黄色いまほうのぼうを、モアにプレゼントしました。
まほうのぼうの先には、赤いほしがついていて、きらきらかがやいていました。
モアは、まだ、まほうのぼうのつかい方を、知りませんでした。
まじょのおかあさんは、自分のまほうのぼうを、ひとふりしました。
すると、黄色と青色が、くるくると回ったふくを、モアはきていました。
もういちど、まじょのおかあさんは、まほうのぼうを、ふりました。
こんどは、赤いとんがりぼうしを、モアはかぶっていました。
また、まじょのおかあさんは、まほうのぼうを、ふりました。
こんどは、赤い長ぐつを、モアははいていました。
モアは、まじょのおかあさんのまねをして、まほうのぼうを、ふりました。
すると、空とぶほうきが、出てきました。
まじょのおかあさんは、言いました。
「ほうきにまたがって、じゅもんをとなえてごらん」
「ホーキヨ、トベトベ」
ほうきは、とびませんでした。
「まじょのじゅもんは、さかさまじゅもんよ。
さかさまに言うと、ちゃんとかなって、ちゃんと言うと、さかさまにかなうの。
おちついて、もういちど、となえてごらん」
モアは、ゆっくりと、じゅもんをとなえました。
「ベト、ベト、ヨ、キーホ」
すると、空とぶほうきは、ゆっくりとうきあがり、モアをのせて、とんでいきました。
モアのおかあさんも、ほうきを出して、モアをおいかけました。
モアとまじょのおかあさんは、ならんでとびました。
「おかあさん。もういちど、じゅもんをとなえてもいい?」
「いいわよ。でも、いいことにつかうのよ」
モアは、じゅもんをとなえました。
「レーナ、ニ、シタワ、ナキスイダ」
モアは、まじょに生れて、よかったと思いました。
まじょのおかあさんは、モアの本当のおかあさんになれたと、思いました。
参考:口演童話「魔女のモア」 カラオケ練習「Let it be」上々颱風
口演童話
魔女の宅急便
監督: 宮崎駿
魔女の子は、13歳になると一人前の魔女になるために1年間の修行に出なければなりません。黒猫ジジを連れて父母のもとを旅立ち、海辺の町コリコを修行の場に選んだキキは、親切なパン屋のおかみ・おソノさんのすすめで、唯一使える魔法である、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして“お届け屋さん"の仕事を始めます。日々の仕事に励む中で、女子画学生のウルスラや、空を飛ぶことを夢見る少年トンボと友達になり、少しずつ町での生活に慣れていくキキ。しかし、熱を出して仕事を休んだ翌日、キキは自分の空を飛ぶ能力が弱まっていることに気づきます。はたしてキキは“お届け屋さん"の仕事を続け、この町で暮らしていくことが出来るのでしょうか。